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日持ち保証販売の歴史・・・

 今週8日の会津MPS研究会、9日のエアリッチ・アーチング栽培研究会で話させてもらう資料をまとめた。どちらも講演と言うことではなく、MPS(花き産業総合認証)や日持ち品質管理認証に関しての動向の話題提供だ。特にヨーロッパで具体的な動きとなってきているネオニコチノイド問題(ミツバチ問題)は日本がいつまでも無関心で良いのかと思う。

 

 午後お花屋さんから日持ち保証販売について相談を受けた。まだ決して多いとは言えないが、約400店の花店が日持ち品質管理認証を取得している。もう一歩進めてヨーロッパで当たり前となっている日持ち保証販売に進めてもいいのではないかと思っている。日持ち保証販売はお客様のリピーター(その店のファン)を増やすことが期待できるからだ。別な言い方をすれば、日持ち保証販売をやる環境が整ってきたと言える。であればお客様に分かり易く観賞期間を明示してあげるような売り方があると思う。

 

 ここまでの道程は長かった。そもそも鮮度保証販売をやることを目的の一つとしてJFMA(日本フローラルマーケティング協会)が2000年5月に設立された。2002年頃までプロジェクト(阿部花良品社長、菅家昭和花き研究会代表)として試験的に鮮度保証販売をやったが、まだ生産、流通の環境も整っておらずデータ取りで終わってしまう。再度挑戦したのは2009年。2007年からMPSが始まり、少なくとも履歴(トレーサビリティ)の取れるMPSの生産、流通からの切り花を使って日持ち保証販売を実施した。当時協力してくれたヤオコーさんの4店舗の店は売上15%増となり、翌年から全店全商品の日持ち保証販売を開始した。その推移を当時の花き対策室が評価してくれて、「全国レベルで進めろ」で日持ち保証販売実証事業としてご支援頂いた。ただ、ヤオコーさんの実施に踏み切るまでには、東日本板橋花きの協力で1000点にも及ぶ日持ち試験をやると言う地味な努力の上でのことだった。広島の花の森フラワーショップみやもとさんも直ちに全店舗(6店舗)日持ち保証販売に切り替え素晴らしい結果を出し続けてきている。

 

 但し、産地、流通、店舗とやらなければならないことは分かっていても日持ちと言う切り口で日本の花き業界全体が見直すところまでなかなかいかなかったのも事実だった。トップレベルの産地や花屋さんだけでやっていても日本の花き業界全体として、お客様満足度向上、売上増になかなかつながっていかない。そこで、前処理、温度管理、履歴管理・・・これらをどこまでやれたかをチェックリストの評点評価法で評価して、あるレベルに達したら認証マークを出そうと言うことを2014,2015年(農水省支援事業)と進めた。この「見える化」は産地、流通、小売と分かり易く、ようやくサプライチェーンの日持ちに対するインフラ整備が見えてきた。産地の約2千軒、市場の取扱量の35%、店舗の約400軒はまだこれからだが、大きな広がりとなってきたとは言えると思う。

 

 日持ち保証販売からここまでの歴史を書いてしまい長くなってすみません。ブログは長いと読んでくれないよ・・・。分かってますが書きだすと止まらなくて。

松島義幸 * - * 22:48 * comments(1) * trackbacks(0)

コメント

>特にヨーロッパで具体的な動きとなってきているネオニコチノイド問題(ミツバチ問題)は日本がいつまでも無関心で良いのかと思う。


あまりにも理解が古いかと。
日本でミツバチの研究をちゃんとやっているのは玉川大学の中村さん達ぐらいですが、その中村さんが農薬学会誌に書いた総説が解りやすいので読んでみると宜しい。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpestics/40/2/40_W15-20/_pdf
Comment by Sekizuka @ 2016/12/06 11:31 AM
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