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花き流通を考える!

日本農業新聞の記事を昨日のブログで紹介した。トラックのドライバーの不足は、法令順守、2人乗務、連続勤務時間の問題などから起こってきている。宅急便も使えない、価格の高騰などで使い難くなってきている。花き業界は、コールドチェーン化への移行どころか、輸送ルートを確保することに苦労する時代になっている。輸送業者を選ぶのではなく、輸送業者の条件を満たせるかどうかで物流の確保ができるかどうかとなっている。この傾向はますます強くなっていくと思われる。一方品質レベルを上げることも急務で、抜本的な方向性を探る時に来ている。全国的な視野に立った物流センターの設置、物流の規格の統一、冷蔵物流の導入など課題がいっぱいで、花き物流のロードマップ構築に待ったなしと考える。

 先月のMPSニュース6月号の私の巻頭言で発表した「花き物流を考える」を下記に原文のまま掲載する。消費拡大策、日持ち性向上対策をはじめとした品質レベルの向上策は車の両輪、物流の効率化、安定化は人間でいえば血管でここが詰まっていたら生きていけない。

【MPSニュース6月号 巻頭言 (6月20日発行)】
 今月私はJFMAフラワービジネス講座で物流の話を講義することで少し花き流通について考えてみた。日本の花き流通は今更言うまでもなく「市場法」で成り立っている。生産者、生産団体は市場に荷を持ち込めば、セリにかかり短期間で代金が回収される。また、市場、仲卸があることで一般の花屋さんも箱単位ではなく仕入れをすることができる。この市場の集荷機能と金融機能が生産と小売の間にあることが日本の花き産業の基盤であり特徴となっている。道の駅や直売所、或は量販店との直接取引が出てきても市場取引が基本となることに変わりはない。

但し、花き消費拡大の鍵は普段使いの花の消費を伸ばす、それには、切花なら日持ちの確保が必要と言うようなことになると、現行の月、水、金の市場の開設では苦しくなることが出てきている。理想的には、各市場がブロック別に総合物流センターを作っていく時代が来るのではないかと思う。物流センターは集荷機能、セリ、金融機能、品質管理(日持ち試験など)、加工、分荷、場所によっては輸出入のための検疫、燻蒸設備も備える。物流センター間は定期の冷蔵トラックが行き来する。夢のようなことを言っても意味がないと言われそうだが、真剣に検討していく時代だと思う。

例えば、他産業を例にみると、「アマゾン」はIT企業と言うより物流会社だといえる。これは「楽天」も同様だ。アマゾンは1995年創業。多額の資金を投じてサーバー、物流拠点、コールセンターを整備していって黒字計上までに10年かかったと言う。全従業員に占める物流センター要員は40%にもなるのだそう。勿論、単独ではなくCVSとの提携などいろいろ工夫しているが、どんなに優れたシステムでも最後はお客様に運ぶ物流が必要となる。オールドエコノミーの典型と言われる物流をいかに高度な機能を持った物流システムを構築できるかが鍵となる。

花き業界の話しに戻すと、コールドチェーンは進んできているが、もう一つ大きな問題は、輸送規格の統一がある。乾式の場合、各産地からの箱の大きさはバラバラ。勿論、品目別に合ったサイズが必要なのだが、ヨーロッパでは段ボールもサイズを統一してリサイクルしてコストを下げている。極低温での輸送なら乾式で段ボール箱にバラ(60センチ規格だが)を600本入れても品質を落とさずに輸送できている。輸送、貯蔵、梱包など物流でも日本の花き業界は課題がいっぱいある。

松島義幸 * - * 02:20 * comments(0) * trackbacks(0)

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